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ドミニカ移民訴訟棄却 国民を愛さない国のむなしい愛国政策

Excite エキサイト : 社会ニュース

またまた、腹立たしい、愚かな判決が下った。東京地裁判決は移民政策を糾弾しながら、「時効」を理由に原告の請求を棄却した。なるほど、時効という概念はある。あまりに古い出来事について、いつまでも争っていると、証拠は少なくなる一方で、不安定な状況が続いて、社会的な利益を損なうからだ。

しかしだ、民間同士ならともかく相手は国だ。国の失政の責任追及が争点になっているときに、時効の概念をことさらに、引っ張ってくる必要はない。東京地裁が「時効」で阻んだ被害者の物心被害救済の代償ははあまりにも大きい。事なかれ主義の、愚かで臆病な判決だ。

一方で、一貫性のない日本政府の対外政策の無策ぶりも明白だ。海外移住者をこれだけぞんざいに扱っている国も珍しい。ナショナリストでなくても、日本の影響力拡大のために移民の役割が大きいことが分かるだろう。移民は、最終的には受入国と親戚関係を作ることになるからだ。政府は、将来を見通して、さまざまな支援を行なってしかるべきだ。それが、棄民だなどと、馬鹿馬鹿しい表現をなされるくらいの扱いだ。

戦前も、戦後もそうだがはっきりしているのは、日本政府は日本国民に対して愛情がないばかりでなく、その戦略的価値についても十分配慮していないということだ。いつも、担当役人の責任回避のために切り捨てられ、記録から抹殺される。愛情も戦略もない日本政府が、国民に愛国を求め、大国面して国連常任理事国入りを求める。順序が違うのではないかね。

とにかく、政府・外務省は間違いを認めて、原告に一律1億円くらい支払って、少しは日本人の矜持を感じさせてくれ。たのむよ。外国に居る日本人やその係累は得がたい資源でもある。もう少し大事にしてくれよ。そうでなくても、海外における日系人のパワーが相対的に落ちている状況だ。国益もよく分かっていない政府には失望するばかりだ。

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by citywatch | 2006-06-07 19:47 | トピックス/時事評論