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そして参議院問題が浮上

衆議院で圧倒的多数となった民主党は、参議院でも第一党だが、過半数には十数議席足りない。そこで、社民党、国民新党へのアプローチとなるわけだが、合わせてもギリギリにしかならない。おまけに、その主張はまさにシングルイシュー政党のもので、政権側に取り込めば、面倒なことになるだけだ。

民主党としては、もう少し議席があって、もうちょっと聞き分けのよい政党が協力してくれればありがたいところだ。そこで、参議院の議席数を眺めると、公明党の20議席が目に入る。さて、小沢はどう仕掛けるか。公明党も一旦与党になった経験からいつまでも野党ではいられない。

となると、来年7月の参議院後の姿を見通しての攻防となる。民主党がへまをせず、行きづまりがあっても、それは参議院でのマイノリティ状況に原因があると説得できれば、もう一度勝てるだろう。そうなれば、少数政党の存在価値は消滅する。売り込むのは今だけだ。

どちらにも、歩み寄る理由はあるが、世間体もある。民主党としてはマニフェストを宣言し、これで勝ったのだから、実現するために最大の努力をするという観点から取り組むべきだね。マニフェスト実現のために、あらゆる可能性を追求する。この一点でいいんじゃないか。有権者も、少なくとも今回だけは、それを望んでいるだろうからね。
by citywatch | 2009-09-02 09:06 | トピックス/時事評論