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荒川静香金メダルの総括(1)

余韻の冷めないうちにまとめを

女子フィギュア金メダルの意義
まず、冬季オリンピック最大のイベントである女子フィギュアでの金のインパクトは。いまさらながら、すざましい。注目度が、他の競技とはまったく異なる。まさに、全世界が注視した一戦だった。値千金というのはこのことだろう。荒川選手の金は、他のマイナー競技のメダル10個分にも値し、現実にそれ以上のメディア・カバレッジを世界的に受けている。

ファイナルだけに限っても、4分もの間、ただ一人の競技者に対して世界中の視線が集まる。こんなイベントは他にない。おそらく、自国の選手以外の優勝者をほとんど、誰も知らないだろうが、フィギュアの優勝者が荒川という名前は覚えなくても、そのビジュアルと日本人であったことは、世界中の人間が認識したわけだ。

この結果、日本のメダル獲得数はたった一個ながら、このオリンピックでの総合評価はトップクラスに急上昇。国内的にも満足度が跳ね上がり、それまでの惨敗ムードが一転、戦勝国気分に酔っている。恐ろしいばかりの、破壊力。神様、仏様、荒川様だ。

アメリカでは、トリノオリンピックの視聴率が全体的にきわめて低調な中で、最高の視聴率が期待できるのが、女子フィギュア。さらに、前回、前々回と、本命のミッシェル・クアン、スルツカヤが、ファイナルで、それぞれ、15歳のタラ・リピンスキー、16歳のサラ・ヒューズに敗北するなど、大人が子供に負けた点で、アメリカ人が連覇したものの、さまざまな評価で話題を呼んだ経緯。コーエンのここ一番での度重なる自滅もあり、関心は高かった。

                          ◇  ◇  ◇

美を表現できない日本のメディア
視点は変わるが、今回の荒川の優勝に関して、日本のスポーツ記者の表現力がまったく欠乏していることには驚かされた。荒川選手のパフォーマンスは多くの人がリアルタイムでテレビを通じて目撃している。そして、すべての日本人が感動を共有した。それを、活字や言葉で確認したい。感動をじっくり反芻し、味わいたいと思っているのだが、日本のメディアのあまりの稚拙な表現能力でそれができない。ジャーナリストとしてプロのレベルに達していないのだ。

何が足りないかといえば、荒川選手が演じ、観客を魅了し、結果的にライバルを圧倒した「美のプレゼンテーション」についての、表現がまったくできていない。ライバルが転倒したこと、得点について解説、また背景について味気なく語っているが、最大のポイントである、荒川選手が、女子フィギュアの永遠のテーマである「美」と「技術」の追求を両立させ、ともに圧倒したこと、これを正面から取り上げていない。

この点では、いまだに、昨日紹介したAP配信の表現(下に再掲)を上回るものがない。早い段階の報道としては、これで必要十分だ。スポーツ記者に、美を表現する能力を要求するほうが無理かもしれないが・・・
日本には、即興で感動を、短い歌や句に詠んだ、文化も伝統もあるんですがね。

・・・it was her beauty, elegance and unparalleled musicality that set her apart. She didn't show much emotion on her face, but she spoke it with every other part of her body, from her toes to the tips of her fingers.

(彼女を際立たせたのは、その美しさ、気品、そして比類なき音楽性だった。あまり感情を表情に出さない彼女だが、身体のその他の部分、つま先から指先までもが、それを語っていた)

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by citywatch | 2006-02-25 13:14 | スポーツ評論