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横浜事件その2 裁判官の職務

裁判官の職務は、係争事案について最終判断(ジャッジ)すること。つまり、白黒つけることだ。これは容易なことではないが、だからこそ裁判官の存在理由がある。これを、先延ばし、回避することは、裁判官の職務放棄に等しい。横浜事件関係者の家族が、卑怯だと語ったのは、この点では、正当な評価だといえる。60年前の事件を再審した以上、白黒決着をつけることこそが、唯一最大の意義であったはずだ。

裁判官のすべきことは、究極の2者択一。選択その1、「有罪。すなわち、悪法も法なり」。選択その2、「無罪。すなわち、疑わしきは罰せず。違法な取り調べによるものを除いて、立証不十分」。単純なことだ。どちらでも、好きな方を選べばいい。法的な判断でもいいし、全く無関係に、個人的な倫理観に基づこうが、ただ天気がいいので、無罪でもかまわない。その判断がいかなるものであれ、一切責任を問われることがないよう、その身分が保証されている。つまり、裁判官は地上で、最も神に近いといえる存在だ。しかし、それもこれも、できない、無理な判断をすればこそだ。ジャッジメント回避は、裁判官の職務に対する理解不足、最大の不忠実というべきだものだ。裁判官(ジャッジ)が判断(ジャッジ)しなくて、他の誰がするというのか。
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さらに、付け加えるなら、判決では「被告人らは大赦を受け・・」とあるが、大赦、恩赦というものは、そもそも、地上の神である裁判官の最終判決に対する、行政による挑戦的な行為でもあり、判決文に持ち出すものではないだろう。まして、「大赦になったから、有罪のままでも不都合はないはず」というのなら、さらに問題だ。これは、「有罪も無罪も、結果的には大差ない」というのと同じで、判決の重要性を自ら損なっていることになる。

裁判官の職務についてずいぶん持ち上げましたが、地上の神には程遠い現実もあるようです。先日も、ある裁判官が、判決の主文が短すぎるとかなんかで、注意処分を受けたとの報道がありましたね。裁判官の世界も、しがらみがあるということでしょうが、こんなことが判決、あるいは判断回避に影響を与えているとは、思いたくありませんが・・・

横浜事件その1はこちら

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by citywatch | 2006-02-10 12:33 | トピックス/時事評論