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欠陥だらけの日本の高速道路建設(1)

今朝の新聞に、高速道路整備の話が出てました。財政再建のなかでの道路整備ということですが、必要性に乏しい道路の建設が復活、財政再建が危ういというような趣旨でしたか。

高速道路整備に対する私の考えは、次のようなものです。

まず、道路公団というシステムによる高速道路建設は2重の意味で破綻、大失敗だったと考えています。
ひとつは、税金を直接投入しない、将来的に採算性を考慮した独立事業という位置づけで道路公団が主体となってやってきましたが、ご承知とおりの30兆円の大債務の山です。明らかにこの事業スキームは間違いでした。もともと、高速道路は国の基幹インフラなのですから税金を直接投入すべきだったと考えています。
高速道路をぜいたく品扱いして、受益者負担などという発想を誰が出したのでしょうか?特殊法人でやったほうが、予算審議などで縛られることがなく、使い勝手がいいと考えた人が多かったのかもしれません。

一方、実際の道路整備状況ですが、多くの論調は、無駄な道路が多い、だから赤字になるというものです。私は、高速道路はまだまだ不足していると考えています。
道路公団の別な罪は、必要な道路を、造るべきときに造ってこなかったことにあります。日本の高速道路は、無駄な道路が多すぎるのではなく、質量ともに絶対的に不足していると感じています。高速道路の主要なものは東京を中心にした旧街道の幹線道路です。ヨーロッパなどと比べても、単位面積あたりの高速道路密度は全く不十分です。道路の質も片側2車線が一般的では、大変見劣りがします。

運転するドライバーなら、わかりきっていることですが、2車線の高速道路の場合、追い越し車線はほとんど機能していません。一台でも低速(といっても法定速度)な車があると、これを追い抜こうとするやや低速車で渋滞のもとになります。主要幹線が最低3車線であるべきことは、大昔からの常識です。思えば、東名、名神も、最初から3車線にしておけばよかった。海外からはそういうアドバイスもあったようですが、予算不足で2車線にしたという話もあります。

また、高速道路相互の連絡がほとんどないため、ひたすらまっすぐ走り続けるしかないという無駄があります。東名と中央道、東北道と常磐、関越など、現在工事中の連絡道路もありますが、いつまでたってもできません。そして、いうまでもありませんが、一番必要な、大都市圏における環状道路の整備が極端に遅れています。実際、一番遅れているのは、首都圏でしょう。これほどの、世界的人口、産業センターで、環状高速道路が完成していないのは東京だけじゃないでしょうか。

10年前に、訪れたときに、高速建設が始まったばかりの上海では当時、環状道路は1本が部分的に開通していただけですが、去年には2本完成しているといってました。北京では5重になっているとも。中国では、年間3000キロのペースで高速道路建設が進みはや総延長は3万キロに達しています。道路公団の失敗は、採算だけでなく、実際の事業の成果においてもまったく不満足なものでしかない点にもあるといわねばなりません。(続きはのちほど)


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by citywatch | 2006-02-08 14:58 | トピックス/時事評論