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ホリエモン逮捕(2)

今回の逮捕に関して、いつもの通り後付でいろいろ解説がされています。

一番ばかばかしいのが、「お金をころがして、楽してもうけるのは、よくない。汗水たらして・・・」という、わかったような、論調でしょう。汗水たらして、稼ぐのはりっぱなことですが、これだけでは、同じ汗水をたらしていながら、発展途上国の一人当たりの所得の何十倍、たとえば中国人の30倍も日本人が稼いでいることを説明できません。製造業や、農業だけでは今の日本人の生活水準を維持できません。日本という社会にとって、金融・投資の重要性、戦略的な意味がわかっていないんですね。

製造業も金融も、それぞれに、その機能があり、役割がある。また製造業といっても、例えばトヨタ自動車においては、金融部門は重要な収益源になっています。それを、あるときには、必要以上に持ち上げておいて、トラブルがあれば、くそみそではお話にならない。

一方、法律遵守を声高に言う意図がいます。あまりにも、当たり前。しかし、駐車違反や、スピード違反を経験したことのないドライバーはいないでしょう。ルールはみんな知っているわけです。自転車に乗る人も、放置自転車などルール違反は日常茶飯事です。(自転車も道路交通法に従う必要があります。)

要するに、つかまらないと思うと、だれしも、大胆なことをするんですね。会社の経営者、とくに、立ち上げたばかりの中小零細企業、ベンチャーは、基本的に、挫折する確率の方が高いわけです。超ハイリスクな状況にあります。事業を始めた段階で、とてつもないリスクを覚悟している。駐車違反も同じですが、違反をしたら必ずつかまるようになれは、違反はなくなる。運が悪いからつかまったと考えている人が多いから、なくならない。

結果重視、優勝劣敗が、あまりにも進行すると、必ずハイリスク、ハイリターンを求めます。ロー・リターンだと、結果を出せない、できの悪い人間だという烙印を押され、存在が否定されてしまうからです。ホリエモンを担ぎ出した武部幹事長も、不確かなメールを持ち出した民主党永田議員も同じように、結果を出さなければというプレッシャーを感じていたのでしょう。リスクはあっても、自分ならコントロールできると考えてしまう。

プライドのある人間ほど、この罠に陥りがちです。ワシントンポストやニューヨークタイムズの著名記者による捏造記事や、テレビ局のヤラセ、スポーツ選手のドーピングは分かりやすい例でしょう。企業経営者などでは、決算報告が正念場になります。会計、財務報告というのは、最終的には経営者の胸先三寸というところが、必ず残ります。悪意が、あろうとなかろうと、経営者の判断にまかせざるを得ない要素がある。短い期間で、会計士の監査にも限界があります。

ホリエモンの間違いは、本人のロジックでは、条文で明記されていないから、大丈夫なはずと、都合よく法解釈したことでしょう。法解釈というものは、そう単純なものではない。最終的には、裁判が決めること。しかし、日本では、大きな問題があるものの、現実的には、検察の判断が決定的となっています。検察が、ホリエモンの一連の行為を、自分たちに対する挑戦と判断し、パクルと決めた段階で、ほとんど終わったし、実際、堀江はすべてを失った。

不正な決算報告を防止するためには、やはり、犯罪は必ず起こるという前提での、抑止能力を持った法整備の強化が不可欠ですね。この点が、日本では、長く不況が続き、景気回復優先で、金融機関や、企業よりになりすぎていたのかもしれない。

アメリカで、数年前にエンロンなどIT企業による大規模な粉飾が明らかになりました。これは、簿外取引や架空の資産計上するなどして、虚構の右上がりの成長路線を捏造したのでした。ホリエモンは天才でもなんでもなく、アメリカではやった、徹底した(つまり多少の非合法には、確信犯的に手を染める)時価総額経営を、遅れて持ち出しただけなんですね。それを、バックアップした取り巻きもいたはずです。いまだに、日本では、アメリカではやった手法の、焼き直しが通じる点も問題ですね。

長くなるので、続きはのちほど。

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by citywatch | 2006-01-24 00:15 | トピックス/時事評論