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日本語出版の危機的状況

Jobsの伝記はキンドルでは、日本円で千円ちょっと。今回読む気になったのも、これだけ安いからだった。上下でミリオン超えになった日本語訳だと4千円弱。これじゃノーチョイスだ。翻訳料もあるから、日本語読者は不利益を甘んじていると思ったが、どうやら翻訳料が問題ではないようだ。

村上春樹の1Q84。日本語では春、夏、冬の3刊で確か、それぞれ2千円、計6千円程度だったと思うが、これがキンドルの翻訳版で千円ちょっとなんだね。ハードカバーだと30ドルちょっと。これでも、今のレートだと相当安いが。翻訳料も入っている。

日本語の出版業界の問題もあるが、マーケットサイズが違い過ぎるのだろう。結果として、日本語では、文献へのアクセスが大幅に制限されている。その差がどんどん広がっている。キンドルやiPadでは、ただ同然で、古典、名著が手に入る。

今回アマゾンは、日本語での電子配信を始めるようだが、どの程度の価格になるのか注目される。シュリンクする日本語での発信を確保するためには、コスト的にも電子化に積極的に対応するしかないだろう。紙だけに頼っていては、発信機会はどんどん減る。もはや、出版業界の問題ではなく、日本語知財をどう守っていくかという根本的な課題だ。
by citywatch | 2011-11-08 07:42 | トピックス/時事評論