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雨の月曜日

最悪だね。
まあ、思い返してみると雨が全く降らない夏だった。暑い、雨は嫌だとい言っているうちに、今年も終わるのか。ちょっと前までは、菅だ小沢だと騒いでいたが、今度は中国か。これはちょっと難問だ。

時間をかけて、書かなければいけないが、如何せん時間がない。で、ポイントだけ。

今回の政府対応に満足している日本人はいないだろう。しかし、一方でどんな対応策があったか、考えつく者もいないだろうね。日本の安保外交で、一番困るのは、政治家も外交官も一般素人も、本質的に同じレベルだということだ。そもそも、外交をその道のプロがやる時代は、とうの昔に終わっている。やっているのは、基本的に形式要件、体裁を整えることだね。

一つはっきりしたことは、日本は政治大国であることを自ら否定したメッセージを全世界に送ったことだろう。もう、国連安保の常任理事国入りを目指すというのは、止めた方がいいんじゃないかね。

話が逸れたが、今回のぶざまな対応はこれまでの積み重ねでもある。前原辺りは安保で一家言あるとの触れ込みだが、防衛省やアメリカの要人と多少つながりがあるだけで、日本の安保政策がなんとかなるというものではない。はからずも、今回、中国が国際政治のレッスンの機会を日本人に提供している。北朝鮮の核問題は今も深刻だが、拉致一辺倒で、ほとんど学習しなかった日本人(繰り返すが、プロも素人も差はない)今度は学べるか。

「東シナ海」に領土問題はないという政府見解を知らなかったレンホウ大臣がバッシングされたが、プロというのは、こういう時に「こんなことも知らないのか」と事情通ぶりを発揮する存在でしかない。なるほど、そんな見解があるのだろうが、それは日本海に領土問題がないという韓国側見解と同じ。しかし、当事者国を除いて、どの国の地図もdisputed island claimed by A and Bということになっている。領土問題はまさに存在する。日本の当局にとって「領土問題はない」のではなく「あっては困る」。だから、あらゆることへの備えもない。

さて、中国が拡大する経済力をバーゲニングパワーにして、ここまで露骨な膨張政策を見せるとなると、曖昧な対応では無理だね。もう、デフレだ、高齢化社会だという泣き言は言ってられない。成り行き任せではなんともならないことは過去20年が証明している。単純だがハッキリした富国強兵策が必要なんだろう。

これも中国からの借り物で情けないが、この教訓を最大限に生かすには「臥薪嘗胆」しかない。今回は丸腰で、軟弱外交もやむなしだったが、「次はそうはいかない」と、どこまで思わせるかが抑止力につながる。当然ながら国民にも覚悟と負担が求められる。中国の短期的な外交的勝利が、寝た子を起こすことになるのか?本当に起きることができるのか?
by citywatch | 2010-09-27 08:12 | トピックス/時事評論