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グーグルと中国

追い込まれていたのは、グーグルの方だったか。理念を売りにしたビジネス対し、他者理念の強要を拒否する理念大国中国。これまでにもマクドナルドなどアメリカ流ビジネスとのいざこざはあった。しかし、今回はより本質的な対立に見えた。グーグルは、現在最も洗練され成功したビジネススキームをもつ絶好調企業だ。

そのグーグルにとっても、万里の長城は高い壁だった。グーグルは自らの価値を押し上げた、ビジネススキームとその背景にあるフリーという理念を貫かなければならないプレッシャーを感じていた。同時に、中国を説得できるという楽観的な思いがあったかもしれないが。結果的には、検索からの部分撤退でメンツを保ち、一方でビジネス関係は維持の大人の選択。

中国にとっては、グーグル撤退のもつマイナスイメージはあるが、一方的理念の押し付けは断固拒否するという強いメッセージを送る効果もあった。それでも、中国の市場価値は圧倒的だという自信がある。北京オリンピックの前ならもう少し柔軟な対応になったかもしれないが、もはや、負い目はないということだろう。

もう少し、視点を広げると、西欧化を近代化と同一視してきた考え方に対する最も本格的で真剣な挑戦が始まったということになりそうだ。戦前の日本人には、西の代表たるアメリカと東の代表たる日本の最終決戦を叫んだ人物がいた。当時の日本は、軍事力だけが突出した中級国で、決勝戦を戦うには役不足だった。200年ぶりの首位奪回を目指す中国には勝機もありそうだ。
by citywatch | 2010-03-24 08:27 | トピックス/時事評論